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植毛のイメージと植毛によるトラブル

植毛と聞いて、あなたはどんなイメージをもたれるでしょう?
髪の毛に似せた人工の毛を頭皮に植え付ける思われている方も多いのではないでしょうか?
しかし薄毛治療の先進国であるアメリカで植毛といえば、自分の頭皮から採取した毛を植える自毛植毛を指します。
合成繊維でできた人工毛をつかう植毛法は日本で開発された技術で、以前は植毛と言えば人工毛植毛が盛んに宣伝にされていた為そのイメージが定着していますが、現在は日本でも自毛植毛がスタンダートになっています。
植毛は炎症を起こす、すぐに抜けてしまうなどトラブルが多いイメージをもたれているのであれば、それは人工毛植毛が主流であった時のイメージを引きずられているのだと思います。

日本皮膚科学会による薄毛治療評価でも、自毛植毛はB評価と高い一方、人工毛植毛はD評価で勧められない治療だと位置づけされています。
人工毛植毛の場合人の体にとって異物を植えつけるのですから、拒絶反応が起ったり、植えた部分が感染症を起こしてしまったりといった危険性を危惧しての評価です。
確かに人工毛の場合、体の免疫システムが異物なモノを追い出そうとする為抜けやすく、年に1〜2回以上のメンテナンスが必要と言われています。
また毛穴に溜まった皮脂や垢などの汚れは、通常なら髪の毛が伸びるのと一緒に排出されますが、人工毛の場合伸びないので、そのまま汚れが溜まってしまい、細菌が繁殖しやすくなることで炎症を起こし、移植した部分だけでなく周りの健康な髪までダメージを受けていまうといった事例もあります。

現在主流の自毛植毛なら、自分の毛を移植する為拒絶反応が起きる可能性は低く、人工毛のようなトラブルは回避できます。
また、自毛植毛のメリットはそれだけではありません
移植用のドナーとして採取する髪の毛には、薄毛の原因といわれているジヒドロテストステロンという男性ホルモンの影響を受けにくい後頭部や側頭部の毛を使います。
薄毛になりにくい性質の髪の毛を植えるので、移植して生着した髪の毛は生え続けます。
ま毛根単位で採取して移植するため、移植した場所で生着する確率は95%と言われています
移植後数ヶ月すると、一時的に抜ける事もありますが、そのあとからまた生えてきますので、人工毛のように定期的なメンテンスを行う必要はありません。

手術時の費用だけみると、人工毛植毛に比べて自毛植毛は高額だと思われるかもしれません。
しかしメンテナンスの費用や手間などトータルでみれば、自毛植毛が断然お得です。

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